読むだけで強くなれる剣道ブログ

大学まで全国区だった元剣士が剣道を理論的に分析するブログ。剣道の上達法、使える技をご紹介

九州学院を分析する① 〜米田敏郎という人間〜

インハイ3連覇、玉竜旗2連覇、年間4冠等、九州学院剣道部の黄金時代が続いている。これがどれだけ凄いことかというのは剣道をやっている人なら誰でも分かるだろう。むしろ、凄すぎて訳がわからないというレベルだ。というのは、剣道という競技は強いほうが必ず勝つという競技ではない。サッカーと同じで、ブラジルがいくら強いとは言え、ドイツやフランスに負けることがあるように、それこそインターハイの3連覇など、サッカーワールドカップ3連覇のようなものだ。全国には強いチームは沢山ある。九学と接戦を演じることが出来るチームも沢山ある。しかし、気がつけばどの大会でも九学が優勝するのがオチだ。剣道は理論のスポーツだ。強いのには理由があって当然である。そこで今回から、九学の強さを解明したいと思う。

 

 

九州学院剣道部を率いるのは米田敏郎監督である。内村選手達の時代から監督なので、もう随分と長いこと九学をトップに君臨させ続けている。この人はどのような人か。こちらのインタビュー記事を読んで、人物像を掴んでほしい。↓

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「熱い人」「厳しい人」というのは間違いないが、それだけであれば試合で勝たせることは出来ない。私が思うに、この人は「優しさ」「気配り」という部分を他の優れた監督よりも強く持ち合わせているのではないだろうか。選手というのは監督の悪い部分というのがすぐに分かるものだ。「言うことが矛盾している」「理想しか言わない」「具体的じゃない」など、文句を言おうと思えばいくらでも出てくる。しかもそれが全国制覇を目指す中高生であればなおさらだ。しかし、九学剣道部出身者と話して、彼のことを悪くいう者はいない。彼について皆が話すとき、「付いていけば勝てる」「理にかなっている」等、肯定的なことばかり言う。おそらく彼は、部員の技術面のみならず、メンタル面までかなり細かく見ていて、柔軟に指導しているのだろう。子供というのはそのような先生の気配り、優しさというのを無意識のうちに感じ取っているものだ。彼らは監督を絶対的に信頼している。それは、九学剣道部の部員であるときも、卒業してからも。裏では彼を「コメ」と呼んではいるが(笑)。