読むだけで強くなれる剣道ブログ

大学まで全国区だった元剣士が剣道を理論的に分析するブログ。剣道の上達法、使える技をご紹介

熊本人と剣道に適した性格

【亡くなられた方のご冥福をお祈りし、一刻も早い復興を願っております】

 

 

先日、剣道の聖地・熊本を大震災が襲った。また、個人的に何度も旅で訪れた大分県西部の被害も甚大だ。被災者に対して、私などは募金以外何もできない。一日も早い復興を願い、余震が続かないことを祈るしかない。

熊本には九州学院をはじめ、中高に全国を代表する剣道強豪校が存在する。彼らの中に犠牲者はいないのだろうか。家族は大丈夫だろうか。また、学校や自宅は大丈夫だろうか。稽古どころではないのだろうか。今現在も私の頭の中には様々な妄想が駆け巡っている。

熊本人、熊本人、熊本人。それは熱くも朗らかな九州人だ。九州の男は「九州男児」と言われるが、その特性を最も強く持っているのが熊本人だと感じる。 私は基本的に人をカテゴリーに分けるようなことはしないタイプなのだが、熊本人は明らかに他県の人間と違うように見受けられる。彼らはしっかりとした自分を持っている。他人に何か言われても自分を曲げることはせず、それでいて人当たりがよく、優しい。苦しい稽古や試合が続く剣道生活も仲間同士でおちょくり合い、明るく目標に向かって突き進む。少なくとも私が剣道を通して知り合えた剣士たちは皆そのような人間性を持っている。誰一人として例に漏れることはない。

そのようなことを考えていたら自分の中にはっきりとした答えが出た。この熊本人の気質こそ剣道に最も適した性格なのではないかと。剣道で強くなるには自分を持たなければならない。ぶれない自分の理論を持ち、自分の剣道を作り上げなくてはならない。そして、他人にどう思われるか、どう見られているかと考える必要はない。自分の剣道を高め、自分のベストを試合で出せるかどうかだけ考えるべきだ。そういう点において、熊本人は最高の内面を持っている。

かつて、司馬遼太郎がこんなことを言っていた。

「薩摩の錦江湾から桜島と太平洋を眺めていたら、日本の未来のような大きなことを考えるようになる。東北の厳しい冬を経験してきた人間は、自身の内側にある繊細な物事を考えるようになる。だから、薩摩からは維新の志士達が出てきて、東北には物書きが多い。」

熊本人の気質は荒々しくも雄大な阿蘇山と穏やかな有明海に沈む日本一の夕日がもたらしているのだろうか。または、九州の真ん中にある地理的特性だろうか。その秘密は私には分からないが、彼らがどれだけ素晴らしい人間なのかというのは知っている。

普通の人間は頑張れと言われても頑張れない。しかし、彼らは違うのであえて言いたい。

頑張れ熊本!