読むだけで強くなれる剣道ブログ

大学まで全国区だった元剣士が剣道を理論的に分析するブログ。剣道の上達法、使える技をご紹介

「攻め」とは

「攻めろ」「攻めが足りない」「攻めて崩せ」。剣道をやっている人なら一度は言われたことのあるセリフだろう。しかしながら、こう思ったことはないだろうか。

「攻め」って何なの?

私が思う「攻め」とは「相手の心を動かすこと」だ。

具体的には相手に以下のような感覚を生じさせること。

・恐怖(こいつ強えな)(あの技怖えな)

・驚き(うわっ、危ねえ)(うわっ、やべえ)

・疑心(こいつ何か狙ってる?)(なんか嫌な感じがするなあ)

・惑い(こいつ打つとこねえ)(予想と違う)(こいつやりづれえ)

 

では、相手をその状況に追い込むには?

・得意技を持つ、危険な技を持つ、そもそもの実力を持つ→恐怖

・有効なフェイント、急に打つ、急に間合いを詰める→驚き

・試合の中でリズムを変える、出す技を変える、カウンターを入れる→疑心

・鉄壁のディフェンス、しつこさを持つ、相手によって剣風を変える→惑い

などだ。

もっと具体的に述べたい。

「恐怖」などは「ただ構えているだけ」が「攻め」になる場合だってあるだろう。例として、これまで何度も述べている技である「左足を継がない」鋭い飛び込み面を持っているなら、ただ構えているだけで相手に恐怖感を与えることができる。いつでも打てるからだ。相手はそれが常に怖い。どの技であれ、相手に「あの技はヤバイな」「危険だな」と思わせることだ。そう思わせられたら裏をかくことも容易だ。例えばメンが得意ならコテ、表からの突きが得意なら裏のメンや突き、という具合に簡単に崩すことができる。

「驚き」はもっと具体的なアクションだ。これが一番分かりやすく、最もよく言われる「攻め」だ。代表的なのが、「一歩詰める」「近間に入る」という攻め。距離を詰めることで相手に驚きを与えるわけだ。フェイントも全く同じ。そして、この「驚き」の攻めが効いている場合、相手のリアクションは次の3つだ。「竹刀でよけようとする(手元を上げる)」「逆に打って出る」「引く(のけ反る、余す)」。試合前に相手がどのタイプか判別して、どの技が有効なのか頭に入れてから試合に臨むのが良いだろう(そもそも、各シチュエーションに応じた技を持っておく必要はあるが)。

そして、「疑心」と「惑い」で大事なのは「駆け引き」。相手が思っていることと違うことをやること、相手の想定を崩すこと、相手の技を封じること、など。「攻め」ではあるが、実はディフェンスとも関わりが深い。要するに、相手が嫌がることをやること。そうしたら相手は冷静な試合ができなくなる。自分が相手だったらどうされたら嫌なのか、試合前にも分析し、試合中にも判断できるようになるのがベストだ。

私が考える「攻め」とはこのようなものである。今後思いついたことは追記していきたい。

 

ちなみに、これまでコメントには全て返信しております。何かわからないところなどあったらご質問ください。わかりにくいとかのマイナス面の指摘でも結構です(ちょっとでもいい文章書きたいので)。また、なるべく読者さんの需要のある記事を書きたいので、何かリクエストのようなものがあればコメントいただければ幸いです。^^