読むだけで強くなれる剣道ブログ

大学まで全国区だった元剣士が剣道を理論的に分析するブログ。剣道の上達法、使える技をご紹介

剣道におけるメンタルの作り方

剣道はメンタルのスポーツだ。例えば、自分と相手との実力が4:6ぐらいで劣っているとしても、メンタルさえ上回っていれば、勝つ確率の方が高くなる。逆の場合でも同じである。

何度も例に出して申し訳ない気もするが、九州学院がここまで連勝を重ねているのは、実力で他校を7:3ぐらいで上回っているにも関わらず、メンタルでも確実に優位に立っているからだ。

【 実力 7:3 ✕ メンタル 7:3 = 総合力 21:9 】

こんなに単純な話ではないとは思うが、メンタルの部分でも大きく上回ることで彼らは連勝街道を突き進んでいるのだろう。米田監督のような超一流の監督が本当にすごい点というのは、このメンタルコントロールなのかもしれない。いや、間違いなくそうだ。

 

さて、その"メンタル"についてであるが、ほとんどの学校の先生は適当に指導しているだろう笑。「気持ちで負けるな!」「気合入れろ!」・・・どうすればいいのだろう。利口な子供ほど、謎に包まれた気持ちになるだろう。もっと具体的に、どういう風に気持ちで勝つのか、気合を入れるのか、メンタルで上回るのか、教えてほしくなるものだ。そこで今回は、メンタル部分における私の経験をお伝えしたいと思う。

 

★普段から意識すべきメンタル部分

読者の方は普段、どのような気持ちで剣道に取り組んでいるだろうか。おそらく、このブログを読んでいる方は、「剣道で勝ちたい」という気持ちを強く持っておられるのではないだろうか。

私はこれまで、全国を制するチームというのを複数見てきた。彼らの気持ちの持ち方は「勝ちたい」という気持ちのもう一段階上だ。

それは、「勝って当然」と考えることである。

「誰と試合しても必ず勝てる」「どことあたっても勝てる」。その前提がないと、相手の攻略法も考えられないし、何より、試合したときには本当に負けてしまう。団体戦でも同じことで、「勝って当然」という意識をチーム全員で持つこと。それがありさえすれば、技術や試合運びというのは後からついてくる。というより、「勝つ」という前提があるから、確実に勝つための方法も自然と考えるようになる。結果、必ず勝てる。

「Aと試合するとしたら、、、〜〜で、〜〜だから、〜〜すれば勝てる」

「B校のメンバーは〜〜〜だから、〜と〜は引き分けて、〜と〜は勝つから勝てる」

常にこういう風に考えることだ。このような思考ができるかどうかが「全国を制するチーム」と「普通の強豪校」とを分ける。勿論、そのような高いレベルになくても、「市内では勝って当然」という風に考えるのがメンタルでは一番大切なことだ。

一番良い例は、スラムダンクの湘北高校だろう。彼らは負けるイメージなど微塵も持たずに戦っているではないか。あれが最高のメンタルだ(ただし、彼らはなぜか対戦相手の分析はあまりしない笑)。また、試合前のアドレナリン分泌のために、前日にスラムダンクを読んで寝るのもオススメだ(これマジですよ。ただし、夜は寝れなくなるからダメ)。最近の若い子はスラムダンク読んだことないとかいう愚か者(!)が結構いる。残念極まりない。読め、絶対。「スラムダンクを読む者はメンタルを制す」。

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★試合でのメンタルの作り方

では試合のときは具体的にどうするか。これ、実は2つだけ。単純極まりないが、効果はてきめんだ。

まずは、「声を相手の3倍出す」こと。

これは小学生のときは結構言われることなのだが、中、高と進むに従ってあまり言われなくなることでもある。だがしかし、大人になっても非常に大事なことのように思う。しかもこれは科学的にもハッキリと証明されていることでもある。声を出すことによって人間の運動能力は数十%向上する。瞬発力は爆発的にUPし、緊張状態から開放され、集中力は格段に高まる、というのが科学的見解なのだ。ドラゴンボールでいう”界王拳”だと思ってもらえばよい。例えば、テニスのシャラポワは打つたびにヒャー、ヒャーとドデカイ奇声を発する。バスケのマイケル・ジョーダンは試合の終始、相手のマークに挑発的な言葉を浴びせ続けプレイしている(NBAでよく見られる「トラッシュトーク」という)。彼らなりのパフォーマンスアップの手段なのだろう。さらにすごいのは「声を出す」というのをルールに取り入れてしまっている剣道という競技だと思う。

剣道の場合、相手も声を出すのだから、自分はその3倍は出そう。2倍ではダメだ。3倍。これぐらい差があれば、自分は一気に集中力MAXの状態に突入できる。相手はメンタル面で遅れを取る。かつ、審判もそのメンタルの差を絶対に感じる。”旗”も見方につけることができる。声を出すことで、一気に自分を有利な精神状態へと導いてあげよう。

次に、「足を使う」こと。

試合で一番緊張するのは、礼・蹲踞・始め、そして、試合が始まっての数十秒だ。試合開始後は特に足をフルで使って体も心もほぐしてやろう(特に一回戦)。緊張の正体は実は心ではなくて体にある、というのが私の意見だ。心が緊張しているなら体からそれをほぐしていけばよい。体の中でも下半身というのは最も筋肉が集中しているところであり、足を使えば硬さもすぐになくなっていく。そして、体が動けば心も軽やかになる。心と体は繋がっているのだ。ボクシングの試合でも、第1ラウンドはフットワークをしっかり使い、リズムを掴むのが定番の戦法だ。足を使うメリットは他にもあり、足を使うことで、攻めやすくなる、守りやすくなる、打ちにキレが出る、などの相乗効果も期待できる。緊張状態が解ければ自分の力を存分に発揮することができるだろう。

 

以上、簡単にメンタルのポイントについて述べた(ちょっと短いかも・・・残業で疲れてます😓)。メンタルに関してはまだまだ書きたいことがあるので、おいおい書いていきたい。