読むだけで強くなれる剣道ブログ

大学まで全国区だった元剣士が剣道を理論的に分析するブログ。剣道の上達法、使える技をご紹介

相面・出小手・抜き胴・返し胴の使い分け

今回は「抜き胴」と「返し胴」の記事を書こうと思ったのだが、その前に理解しておくべき重要な事柄を書きそびれていた。それは「技の使い分け」について。

「面に対する応じ技」のスタンダードなものとして、「相面」「出小手」「抜き胴」「返し胴」の4つが挙げられるのだが、皆さんはどのようにこれらの技を使い分けているだろうか。

ある程度のレベルまでは特に使い分けせずに、自分が得意な技で勝負してもよい。ほとんどの人がそうしていると思う。ただし、「使い分け」が出来たら試合ではかなり便利だ。もう一つ上のレベルに行けるのは間違いない。

なぜそう言うかというと、大学のトップレベルぐらいになると(高校のトップレベルでも、かな?)、単純な出小手など、そうそう決まるものではないからだ。レベルが高くなれば選手の「技の出どころ」が分かりづらくなる。そのタイミングを見計るのは容易いことではない。

(こいつ、飛び込み面、絶対打ってくるんだが・・・タイミングがつかめん・・・。出小手だったら逆に面に乗られるな。)

そう思いながら試合することが多くなる。このような場面では出小手は有効な技ではなく、もう少しタイミングが遅れても一本にできる「抜き胴」、もしくは、竹刀でよけてから打てる「返し胴」が最適な技の選択となる。

更に高いレベルとして、宮崎正裕選手や勝見洋介選手などは、足を使って細かく詰めたり引いたりして、相手の継ぎ足を誘発して相面に乗ったりする技術を駆使している(その辺に注目して試合の動画を見るのも面白い)。だがそれはあまりにもレベルが高すぎるので、まずは基本的な技の使い分けが出来るようになるべきだというのが私の考えだ。

そして、先に述べた技の使い分けをまとめる。

☆相手の飛び込み面に対して↓

1. 完全にタイミングが掴める(継ぎ足する相手など)→出小手

出小手は「相手が打ってきたのに反応する技」ではない。相手の手元の上がり鼻を捉える技であるので、相手の飛び込み面に対して自分がヨーイドンで同時に打つ技だ(むしろ、自分のほうが先に仕掛けるぐらいの気持ちでよい。「応じ技」というより、「出鼻技」という表現がやはりしっくりくる)。「この後、打ってくるぞ」とタイミングをしっかり図っていることが重要となる。このような場面ではやはり出小手が最適だろう。もし相手が面ではなく他の技を打ってきても、取られるリスクは少ないのも高ポイントだ。最悪のケースとして相小手面だった場合も、しっかり打った後に体を寄せておけば、そうそう逆に一本取られる心配はない。そういう意味では、相手が「来そうだな」と感じたときに牽制の意味合いで出小手を打つ、というのも有効だ。出小手に関しては以前にも記事を書いているので参照いただきたい。↓

出小手は「引き出して打つ」。極めれば勝見洋介 - 読むだけで強くなれる剣道ブログ

2. タイミングは掴めないことはないが、相手の面が速い→抜き胴

スピードのある飛び込み面を持つ相手には抜き胴がオススメ。なぜかというと、まず第一に、出小手であれば、もしちょっとでも遅れてしまったら逆に面に乗られる可能性があるからだ。相手の出鼻を捉える出小手に対して、抜き胴は相手が打ってきたのをかわすと同時に打つ技なので、出小手ほどドンピシャのタイミングで放つ必要がないのだ。感覚としては「起こりが見えた瞬間に打つ!」というイメージでよいかと思う。いくら飛び込み面の速い相手でも、技の起こりにしっかり集中して反応すれば先に面を打たれることはそうそうないだろう。

3. タイミングが掴みづらい上に、高速の面を打ってくる→返し胴

これが一番厄介な飛び込み面だ。左足の継ぎ足がなく、なおかつ鋭い飛び込み面を持つ相手。抜き胴ですら反応が間に合わない恐れがある。そういう相手と当たったときは、まず第一に絶対に飛び込み面を食らわないように遠間で勝負すること。近間からそのような面を見切るのはかなり難しいからだ。基本的に遠間を保ち、瞬間的に詰めたり引いたりして駆け引きするのがオススメの攻略法だ。そして、守り一辺倒にならないように、「よけたらすぐ打つ」「相手の打ち終わりには必ず技を出す」「技をつなぐ」という意識を持つことが重要だ。そして、足を休ませないこと。足は完全に攻めのときと同じ形を保っておくこと。「返し胴」とはそのような意識を持っているときに出る技だ。シーンを思い浮かべたら分かると思うが、そのとき、足が死んでいれば胴に返すことはできない。大切なのはよけたときにすぐに打てる足が作れていること。前に出ながらさばくことができたら、返し胴を一本にできるだろう。

4. 相面?の狙い方→相手が間合いを詰めてくる瞬間

個人的な意見だが、相面というのは「相手の飛び込み面」に対して狙うことはしないほうがよいと思う。あまりにもリスクが高いからだ。これは身長によっても意見が別れるところかもしれない。ただし、私のように身長が高くない人でも、「相手が間合いを詰めてくる瞬間(継ぎ足をする形になる)」に出す「その場メン」は有効な技だ。こちらの「その場メン」に対して、相手が偶然飛び込み面を打ってきたら、結果的に「相面」になるということ。こちらは距離を跳ばない「その場メン」、相手は遠くに届かせようとする「飛び込み面」。打突のスピードは距離がない分、こちらのほうが速いという理屈だ。これに関しては詳しく以前の記事に書いているので読んでほしい。↓

相面を制すテクニック 九州学院・星子選手、梶谷選手は"狙って"打っている - 読むだけで強くなれる剣道ブログ

 

以上で、「飛び込み面対策の技の使い分け」の記事とする。いや〜疲れた。

ちなみに、先日またまたクラブに行ってきました。いいですね〜クラブは。女の子のLINE IDも複数ゲットしたので、今後の展開も書くかもしれません。

ポケモンをゲットするか、女の子のLINEをゲットするか、やっぱ後者ですわ😃

皆さんも夏を満喫して下さい!!