このブログ、結構「飛び込み面」に関してはこだわっていくらか書いてきた。
ずっと思っていたのが、「多くの人が一種類の飛び込み面しか使っていないのではないか」ということ。決まりきった一つの打ち方しかしていないのではないか、と。
しかし、飛び込み面というのはいくつか種類があり、それらを駆使することで、戦い方に大きな幅が生まれる。
実はこれまでの記事で3つ、飛び込み面について書いているので、それらをまとめつつ、状況による「使い分け」を解説していきたい。
①まずは超基本と言える遠間からの飛び込み面。「左足を継がない」という大原則を述べた、このブログ第一回目記事の飛び込み面だ。
西村英久選手から学ぶ、すべての基本となる「飛び込みメン」。左足は継ぐな!! - 読むだけで強くなれる剣道ブログ
②次に中間〜近間での飛び込み面。距離は出せない分、打突スピードは上がる。
史上最速のメン。高鍋進のメンを静止画で切り取ったら以外な事実が判明 - 読むだけで強くなれる剣道ブログ
③そして、近間もしくはカウンターで出すべき面打ち(ここまでくると、「飛び込み面」とは言えないかも)。
相面を制すテクニック 九州学院・星子選手、梶谷選手は"狙って"打っている - 読むだけで強くなれる剣道ブログ
これら3つを箇条書きにまとめたい。
①の面打ち
・遠間から
・遠くまで跳ぶ
・上体は前に倒す(倒し具合は間合いによって調整)
・打突スピード→遅い
②の面打ち
・中間〜近間から
・ほぼその場打ち
・上体は前に倒す(これのみで打突の距離を出す)
・打突スピード→速い
③の面打ち
・近間もしくはカウンター
・その場打ち
・上体はあまり倒さない
・打突スピード→最速
という感じで、間合いや状況によって打ち方は全く異なる。細かいところはそれぞれの記事に超詳細に書いているからまだ未読の方はぜひ1つずつ読んで頂きたい(それ以上詳細にはもう書けない。おそらく)。
大切なのはまず、「種類がある」というのを知ること。そして、普段の稽古から「使い分け」を意識すること。実際は①の面打ちすらできていない人がほとんどなので、①〜③まで一つずつ使いこなせるようになるのは結構(というより、かなり)大変だ。一年以上かかるかもしれない。筋力も必要。しかし、これができるようになれば脅威の攻めとなる。どの間合いでも脅威。カウンターも脅威なのだから。
最後に、書きながら思ったことを少し書きます。例えば、高校ときの全国大会などで「あの学校初めて見るけど強いかな?」って試合見るじゃないですか。で、強いかどうかはこういうところで大体分かります。「あ〜、細かいところまで出来るな」とか「雑だな」とかです。なので、今回の内容はかなりレベル高いです。剣道の「幅」を表していると思います。高校の全国大会でも入賞する学校のレベルです。
勿論、一つひとつの技のレベルというのもありますが、実は全国大会でもそこまで細かい剣道をしている学校はなかなか無いというのも真実です。今回の記事の内容が実現できれば一気にレベルアップできるのではないでしょうか。出来るようになればいいだけなんですから!ワクワクしませんか?