読むだけで強くなれる剣道ブログ

大学まで全国区だった元剣士が剣道を理論的に分析するブログ。剣道の上達法、使える技をご紹介

審判を味方につける戦い方

前回記事からまたもや期間が空いてしまった。前回、「腰を入れる」ということについて記事を書いたのだが、このお盆休み中、私もある意味腰を入れることに夢中になりすぎてブログの更新が疎かになったわけである笑。もう竹刀はボロボロだ笑。

気を取り直して、わりかし真面目な記事を書いていこうと思う。

最近、youtubeの剣道サーフィンをしていたら、「おっ」と驚くものが見つかった。先月の全日本学生選手権であの梅ケ谷選手が初戦敗退となった試合の動画だ。

しかも、失礼ながら相手の選手の名前は知らなかった(というより、最近の選手のほとんどを知らない)。

こちらがその動画↓

www.youtube.com

こちらを見終わって、「あ〜なるほど。こんな負け方あるな」と思った。

試合展開としては、初戦ということもあってか、梅ケ谷選手はとにかく慎重に、相手をじっくり見ることに神経を注いでいるように見えた。

しっかりと相手の打突を見極め、確実に防御する。そして、どの技で仕留めるか、見定めているようだった。

途中、両者に反則が言い渡される。「消極的すぎる」ということだろう。

その後、手数を増やす相手をしっかりといなす梅ケ谷選手。

延長に入る。相手選手の打突は重い。ちょっとでも当たれば即敗退のピリピリした雰囲気が画面越しにも伝わる。それでも梅ケ谷選手は機会を見つけ、何かしらの技を選択し勝つのだろうと観客は思っていたはずだ。

そんな中、面金の寸前で払った相手の飛び込み面に旗が上がってしまった。

動画では少し分かりにくいが、相手の面はまったく打突部位をとらえていない。おそらく、もう少しレベルの高い審判であれば旗は上がっていないだろう。「見えていない」おじいさん審判は資格を剥奪すべきだと思う(私も何度も泣かされた)。インカレとかインハイであれば、現役の警察特練を審判にすべき、というのが持論だ。しかし、そういうことも想定に入れて、審判を味方につけるのも技術のうちだとも言える。今回はその話をしたい。

まず、試合をする上で理解しておくべきなのが、審判はどちらかの選手に肩入れする、ということ。どちらかの選手の技に対して旗が軽くなる、と言い換えても良い。

誰でも一度は部内試合の審判をしたことがあると思うが、そうなっていないだろうか。「あ、こっちの方が攻めてるな」「こっちの方はこういう意図を持って攻めてるな」。そう感じさせたほうが有利になる(旗が軽くなる)。

 

以前こういう記事を書いた。この記事は「審判を味方につける」という点でも関わりがあると思う。↓

剣道におけるメンタルの作り方 - 読むだけで強くなれる剣道ブログ

上の記事の内容プラス、「積極性」を見せるのが「審判を味方につける」上で有効だ。

積極性というのは「手数(打突数)があるか」「自分から間合いを詰めているか」「先に打とうとしているか」という点。

特に序盤戦はあまり様子を見すぎると一気に流れを持っていかれるおそれがある。受けに回りすぎないようにしたい。

とは言え、何も考えずに自分から仕掛けても勝てるはずがない。あくまで、「取られずに取る」というのが剣道の勝負の鉄則であるので、それを踏まえてポイントを挙げたい。

・先に構える

・先に詰める

・技をつなぐ

・リスクの少ない技を多用し、手数を見せる(小手技、小手面、払い技など)

・カウンターがない機会では、思い切った技を見せておく(飛び込み面、諸手突き、逆胴など。多用は厳禁だが)

・相手の引き技の後は必ず、詰める→後打ち

・打突を受けたら返す、後打ちをする

以上の点は「取られる」というリスクを抑えた上で流れをつかむ(審判を味方につける)のに有効だと思う。

勿論、試合中はそこまで細かく考える必要はない。しかし、「いい展開だなor嫌な展開だな」「俺の方が押してるなor押されてるな」と何かしら試合中に感じることがあるだろう。そういうときは上の内容のどれかに関わりがある可能性がある。試合の流れを自分に引き寄せるために知っておいたほうが良い事柄ではあると思う(特に立ち上がりからの序盤戦)。

 

以上で今回の記事は終了となる。

 

ちなみに、補足しておきますが、梅ケ谷選手レベルになるとこれぐらいの内容は確実に頭に入っていると思います。「それぐらいのことは分かってるが、相手の技を全部見極め、確実に狙い通りに打ってやる」というレベルだと思います。初戦はあえてその負荷で戦って、波に乗る、ということかもしれませんね。

今回の敗退は本当にたまたまでしょう。当たっていない技を取られたのも運が悪かった。

これまで何回か言ってますが、私は中大ファンです。あえて言うと、今回彼が負けて良かったと思っています。団体戦に比べると個人戦なんてどうでもいいんです。

個人戦の分、団体戦で全日本優勝を!

 

ちなみに、まったく違う凄まじい立ち上がりを見せる梅ヶ谷選手。ヤバイ(;O;)↓

www.youtube.com