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大学まで全国区だった元剣士が剣道を理論的に分析するブログ。剣道の上達法、使える技をご紹介

”構え”において最も重要なポイント

久しぶりに投稿したい。

本日は”構え”について。剣道を習ったら初めに教わることなのに何も言及していなかった。汗 

経験から分かるのだが、どの指導者も”構え”について(も)メチャクチャな指導をしている。何となく「見てくれ」が良い構えこそ正解と思っているようだ。

そうではない。「なぜそのように構えるのか」という点をしっかり掘り下げて考え、行き着いたところにその構えがある。今日はその”構え”について最も重要なポイントを述べていきたい。

最初に結論を言うと、”構え”における最重要ポイントは「骨盤の角度」である。角度というのは骨盤の前傾〜後傾の度合いのことだ。

例えば下のグラビアの場合、骨盤の角度は赤い四角のようになっている。

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この場合は当然、ニュートラルの状態より前傾している。見てお分かりのように、「骨盤をやや前傾させる」というのは視覚的なヒップアップ効果がある(一度試していただきたい。これだけで相当なプリケツになれる)。そして、この「やや前傾」というのが剣道における基本となる。

これは他のスポーツでも同じで、例えば運動会の短距離走の場合、スタート時、誰でも片足を後ろに引いて無意識に骨盤を前傾させ、瞬間的に前に出られるようにする。バレーボールでレシーブに備えるときも腰を落として骨盤を前傾させる。もちろん、剣道の場合は足を大きく前に広げすぎたら一歩で届かなくなってしまい、腰を落としすぎたら上から乗られてしまうので、そこを踏まえた上で「骨盤をやや前傾させる」という状態だけは作っておかなければならない。

また、私は多くの女性に「骨盤をもっと前傾させてプリケツに見えるようにしたほうがいいよ」とアドバイスを送っている。すると、たいてい、「やり方がわからない」「意味がわからない」と言われる。なので、剣道家のための簡単な「骨盤角度調整法」を説明したい。

1 まず、普通に構えてみる。

2 へそを上に向ける(後傾する)

3 へそを下に向ける(前傾する)

へそからビームが出ていると仮定して、それを上に向けるか下に向けるかで角度を調整できる。

これで感覚がつかめない人はお尻からビームが出ていると仮定して、

1 下に向ける(後傾する)

2 上に向ける(前傾する)

という動きで認識できるのではないかと思う。

この「骨盤角度調整」ができるようになったら、どの角度が最もスムーズに、瞬発的に打突ができるか数パターン試してほしい。おそらくほとんどの人が、これまでの構えよりもう少し骨盤を前傾気味にした方が感触が良くないだろうか。というのは、日本人というのは、以前の記事でも述べたとおり、世界で最も姿勢が悪い(持論)。街を歩いている外国人と比べてほしい。そして、彼ら彼女らの骨盤角度にも注目してほしい。「あの人姿勢いい!」「スタイルいい!」と思う人は日本人平均と比べてみたらかなり骨盤が前傾しているはずだ。

そして、この体勢はスポーツにも大きく関わる。もちろん、剣道においても。それどころか、姿勢→運動能力→筋肉の付き具合→見た目の魅力、というように、これ一つで性的魅力さえ分かつことになるのだ。

 

話を戻そう。

おそらく皆さんにとって一番感触の良い「骨盤の角度」≒「良い構え」は”腰が入りすぎない”構えとなる(もちろん、個人差はある。元からドンピシャの人もいるだろう)。だから、「腰を入れろ」というよくある指導は非常に危険だ。何も考えず腰をグイ〜っと前に出すだけの構えは確実に骨盤の後傾を引き起こす。この構えで打突するとき、後継した骨盤を一度前傾させてヨッコイショ、という感じの二拍子の打突になってしまう(オッサン剣士に多い)。前に出る打突の時は構えた状態からさらに骨盤を前傾させるわけだから、構えの段階ですでに少し前傾させておいたほうが良いわけである。

また、この「骨盤の角度」さえしっかりしていれば、上半身も自然ときれいな体勢になると思う。リラックスして構えればおそらく胸を若干張ったような構えがしっくりくるのではないだろうか(これまた、”張りすぎ”も良くないのであくまで”自然に張る”ぐらいで)。なので、本来なら「骨盤の角度」を最初に習うべきで、「胸を張れ」という指導はその次でよいのである。

ちなみに名剣士というのはその「骨盤調整」のスペシャリストである。とくに宮崎正裕選手なんか抜群だ。引いて引いてそこから相面に乗る、というのが得意技の一つであったが、引くときも常に骨盤の前傾を維持している。そのあたりに注目して自分の剣道の基礎に取り入れていくのも非常に有効だと思う。

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