読むだけで強くなれる剣道ブログ

大学まで全国区だった元剣士が剣道を理論的に分析するブログ。剣道の上達法、使える技をご紹介

”手の内”の真髄。inフィリピン

私は連休になると海外旅行に行くことが多いのだが、今年の連休はフィリピンに行ってみることにした。

マニラ、セブ島と滞在したのだが、刺激に満ちた国だった。

私は必ず、”金をかけない旅”をする。安宿に泊まり、観光はツアーではなく乗合バスを使ったりバイクを借りたりして街の空気感を味わうようにしている。何事も自分で決めて自分の思うように行動したい私のような性格にはそれが良いのだ。

分かったことは、この国はタイやマレーシアより”適当さ”で一歩も二歩も上を行く。

歩道は排水管がむき出しになっており、犬の糞やゴミで溢れている。そして、上半身裸のオッサンが道端にたくさん座っている。ほとんどの安宿のバスルームは排水口に向かって傾斜が設けられてないし、ドアの建て付けもきっちりはまっているところがほとんど無い。レストランに入ると客と同じくらいの数の店員が仕事しており(経営できるのだろうか?)、そのくせメシが出てくるのに日本の倍ぐらいの時間がかかる。

しかし、私はこの国が大好きになった。人が明るいからだ。どこへ行っても(レストランの店員でも)いつもお喋りしながら笑っているし、よく歌っている。挙句の果てにはそのへんの露店でかかっている爆音の音楽にのって踊っている奴もいる。女の子達に、「ハロー!日本から来たんだけど今日暇だからメシ行こうよ!」と声をかけたら成功したこともあったし、ダメでもキャッキャと笑いながら明るく返してくれる。この陽気さは日本人には無い。

 

フィリピンに着いて二日目だったと思う。一日中マニラの街を歩き回って、私はクタクタに疲れていた。おそらく、道路の舗装状態の悪さと空気の汚さ、暑さ、そして人々の生活様式の凄まじさを一日中眼球に入れ続けたからだと思う。

そんなわけで、ホテルに戻ってシャワーを浴びて早めにその日は寝ようとした。しかし、シャワーを浴び終わったあとベランダで本を読んで涼んでいると、なぜか眠気がどこかへ行ってしまった。そのときなぜか、「そうだ。マッサージ行こう!」と閃いた。普段、マッサージなんてちっとも興味は無いし、そもそもそんなに気持ちいいとも思わない。でも何かもう一行動したい気持ちになったのだ。

グーグルでマッサージの適正価格を調べる。ボられないためだ。日本円にして500円ぐらいで一時間やってくれるようだ。安い。

 

私は早速、ホテルから一番近いマッサージ屋へと向かった。

着いて、「How much?」と聞いてみた。

「1200pesos(約2500円)」

「・・・・・・え?」異様に高い。繁華街だからそんなものなのか、または観光客が多い地域だからか。よく分からなかったが、違う店を探すのも面倒だったので、そのままやってもらうことにした。高いと言ってもたかが知れている。そして、この決断が運命を分けることになった。

 

部屋は個室になっていて、そこへ案内された。そして、

「テイキッオフ(ぬいで)」と言われた。

マッサージ師の女性(特に可愛くもなくブスでもない)は一旦個室から出ていったので、私は服を脱いだ。しかし、どこまでぬぐのか分からない。日本でマッサージを受けたときは専用の短パンがあったのだが・・・。私はパンいちでマッサージ師が戻ってくるのを待った。

彼女が戻ってきた。そして、「テイキッオフ、オール(全部よ)」と言って笑った。彼女がバスタオルで視界を隠すようにしたのでそのままぬいで、言われるがままベッドにうつ伏せになった。そして、バスタオルをお尻のところに掛けた状態でマッサージはスタートした。

施術は丁寧だった。丹念に背中、首、肩、腕とほぐしていってくれた。

(東南アジアの方が日本よりマッサージの技術は高いのかな)そんな事を考えているうちに上半身うつ伏せのマッサージが終わった。おそらく30分ぐらいはやってくれたと思う。ここから下半身、仰向けへと移るとしたらおそらく一時間以上かかる。(これなら多少料金も高いだろうな)そう思った。

 

マッサージ師が私の足元の方に移動する。下半身に移るのだろう。

その瞬間、ドキッとした。

背面に掛けられていたタオルをクルッと腰のあたりで折り返してお尻丸出しの状態にするのだ。

これの何が問題かと言うと、マッサージ師が私の足元の方に立ったとき、確実に私の多摩川が見えるからである。

(おいおいマジかよ)

(でも、お尻までほぐしてくれるとしたらこうするしかないか)

 

やはり、彼女はお尻を丁寧にほぐしてくれた(おそらく私の決ゲも見えていたと思うがそのときはなぜかあまり気にしなかった)。

 

そして、足のマッサージに移る。

そのとき、「オープンモア、サー(もうちょっと広げて)」と言われた。つまり、”足を左右ワイドに広げなさい”ということだ。

(マジか。それなら俺の多摩川もオープンテラスだぜい)

おそらく、”見える、見えない”は気にしないのだろう。言われるがまま足を開き、施術を受けた。

 

お尻からつま先までたっぷりとオイルをかけ、ふくらはぎから丁寧にほぐされていく。そして、太ももへ。

丁寧な太ももの施術が終わったあと、彼女はつま先の方へ戻った。(もう終了かな)そう思っていた。

 

ところが、彼女は私の両足の間に座ってきた。そして、今度はふくらはぎから太ももにかけての内側部分をスーっと滑るように施術しだした。

(本当に丁寧にやってくれるな)

その瞬間、彼女の手の先っぽが私の多摩川にコツンと当たった。

(おいおい、俺の多摩川の堤防にぶつけてきやがったぜ)

 

彼女は気にする様子もなく、施術を続ける。同じように、ふくらはぎから太ももの内側を滑らせていく。

するとまた、コツン。

しばらくするとまた、コツン。

10滑りに一回ぐらいだろうか。コツンと当たるようだ。

 

 

(次は当たるんじゃないか・・・・・いや違ったか、次は・・・・・また違うか・・・・・来た!)

これは彼女のサービスなのか、正直、だんだんとこの”断続的な接触”が気持ち良くなってきた。

 

そして、その”10回に一回”が”5回に一回”になり、”3回に一回”となっていった。

(これはどんな結末を迎えるのだ・・・・・)

私は期待に胸と個艦を膨らませながら続きの施術を受けた。

 

そのコツンが”一回に一回”になり、しばらく経って、彼女は

「ヒップアップ、サー(お尻を上げて)」と囁くように呼びかけてきた。

 

(え?世つん倍になれってこと?)

私がその体勢を取ろうとしたら、”このくらいでいい”という感じでグッと上から押さえられた。

つまり、完全なうつ伏せから腰を上に10センチぐらい上げた状態だ。

 

そこから彼女はもう一度、オイルをとろ~りとお尻にかけた。

オイルは重力の法則に従い、”割れ目”へと侵入する。

そして、決のANAをしっかりと経由して多摩川へと流れる。

そのオイルの流れを集中して感じ取るだけでも十分な心地良さを感じる。

 

少し間をおいて彼女の手が再び伸びてきた。

次は”割れ目”の上から、下にゆっくり、ゆっくり、ゆっくり、指を這わせる。

そして指がANAに達したら数秒そこで停止する。

そして数秒後、下の方へ再び指を滑らせていき、多摩川を滑りきって一回。

 

再びまた上から。

ANA停止の時間はランダムだ。この時間はそこで止まっている間も気持ち良く、次の多摩川滑走も気持ち良いので(もうちょっと止まっておいてくれ。しかし次のも捨てがたい)というムズムズ感が脳内を駆け巡ることになる。

 

言っておくが、この”上下”だけで5分ぐらいやってくれる。

ここまで来てもまだ竹刀には触れないのだ。

(気持ちいい。これがずっと続けば・・・・・。しかし、竹刀に到達したときにはもっと・・・・・)

という未来への希望で個艦が弾けそうになるわけである。

もちろん、この時点で私の竹刀は全身の血をそこだけに集めたかのごとく巨大化しており、”そのとき”を今や遅しと待ち構えていた。

 

そして。

ようやく彼女は”次”へと移った。

 

私は未だ、うつ伏せから若干腰を浮かせた体勢だ。

次は多摩川方面から”腰とベッドの空間”にグイッと手を突っ込んでくる。

(ついに来た!)

つまり、その軌道は多摩川から竹刀の裏側をしっかりと経由してタートル半島へ到達することになる。

 

ゆっくり、ゆっくり、

たまには高速で。

 

これも長い。3分ぐらいそんなこんなやってくれる。

腰だけがベッドに接触していない状態なのは確かだが、体全体が宙に浮いているような感覚に見舞われる。

 

その瞬間、

ぐいっっ。

彼女は私の竹刀をガッチリと掴んだ。竹刀が竹刀なら「そんなに強く握るな」と怒られるぐらいガッチリと。

 

(何をするんだ)

次の瞬間、なんと彼女は硬直している竹刀をぬぎーっと下の方まで旋回させた。

つまり、私の竹刀は近年あまり見られない”下段の構え”、竹刀が足元を向いている形となった。

 

(こんなカチカチの状態でも下を向くことができるんだ)

彼女はその竹刀を片手で掴んだまま、下段の構えにホールドさせる。そして余ったもう一つの手で左右上下に柄から剣先まで蹂躙し始めた。

 

その動きはまさに縦横無尽。タートル半島を包み込んだかと思うと捻るように左右に、つまり、ペットボトルのキャップを締めたり開けたりするように、横の動きで撹乱する。そして、柄から剣先を掴んで、包んで、往復。

その動きには緩急がある。ゆっくり、ゆっくり、ときに高速で。縦に縦に、横に横に、横、縦、横横、縦・・・・・。

 

これが”縦の高速”一辺倒だったら、ものの数分で私は一本取られていただろう。

しかし、これに横の動き、そして緩急をつけられたら行きたくても行けない。爆発寸前の状態でそこから数十分の浪漫飛行を味わうことになるのだ。

 

(はあ、はあ、)

私は声を上げたくなっていたが、必死で我慢していた。

(女の会館は男の数十倍と言うが、それってこういう感覚かな)と思ったりもした。

 

すると、「ターンヨアバディ、サー(仰向けになって)」と来た。

 

もちろん、何も遮るものがない状態で仰向けになる。

ここからは仕上げである。

 

ところが、そこから彼女は竹刀には目もくれず、仰向けになった上半身の表側をマッサージし始めた。

・・・・・これもまた長い。5分ぐらいの生き地獄。

 

そこから足へと移る。これも長い。

(早く来いや、来いや)

・・・・・来ない。

 

数分後、また少しずつ、コツン、コツンと当ててきた。

触れられずとも硬直したままだった竹刀が「戻ってきてくれてありがとう」と言っている。

 

コツン、コツンを数分繰り返した後、多摩川から竹刀の裏側を滑るように、しかし、そこのみ往復するわけでなく腹の方や太ももの方まで大きく滑らせる。

もう私の竹刀は竹刀でも青龍刀でもなく、時限爆弾と化していた。

 

(もう無理です。捨て身の飛び込みメンをお願いします)

そう願い続けて数分後、彼女は片手で竹刀をホールドしてきた。掴んだまま動かさない。すると、もう一方の手で多摩川や稚久比をこねくり回してきた。

 

(ああ、もういい・・・・・。早く、そのホールドしている手を上下に動かしてくれ)

 

その”上下の願い”が叶ってほどなく、粘着ミサイルは空中へと飛び出した・・・・・。

 

「Thank you」

「You’re welcome」

 

 

こんな素晴らしい感覚は今まで味わったことがなかった。大半の”試合”よりも素晴らしい。そして、それが彼女の容姿によるものではなく、単に物理的な会館のみでもたらされているというのが凄い。しかも、この何とも”適当”なこの国で・・・。

私は大いなる満足感を胸に安宿へと戻っていった。

 

その後、当然の行動だと思うが、「それが何だったのか」「そういう店はやはり多いのか」という点について調べてみた。

すると、そのマッサージのことを「倫我夢マッサージ」(カタカナで検索してほしい)と呼ぶらしい。これはこの国の伝統的マッサージのようなもので、”そっち系”のサービスにあたるかどうか判断しづらい”グレイなもの”らしい。

 

ともかく、完全なそっち系の店には全く興味の無い私であるが、”グレイなら”ということで、フィリピン滞在中は毎日行くことにした。

同じ店に通い続けるのは楽しくないので、毎日店を変えた。そうしたのは、最初の店がネットの情報に載っていなかったからだ。おそらく、この街、この国にはそのサービスがそこかしこにあるのだろう、と踏んだわけだ。

 

まず最初に取った作戦が、「料金の高い店」を選ぶことである。店に入り、「メニュー見せて」と伝える。それが300ペソ(約650円)以下であれば、”無し”、1000ペソを超えたら”有り”である。これは100%的中。

数日後、セブ島に飛んだら、相場が900ペソに下がることを確認した。何軒か回って”300ペソ以下”が続いたときには面倒くさくなって”有りますか?”と単刀直入に聞くようにした。すると、「女の子に聞いてみて」という分かりやすい回答を頂いた。笑

 

私はこのブログで”手”の素晴らしさについて何度か語ってきたが、↓

竹刀操作についての考察 - 読むだけで強くなれる剣道ブログ

稽古を一新する - 読むだけで強くなれる剣道ブログ

これほど高度なものがこの世にあるとは思わなかった。特にフィリピンは観光や英語留学で皆様がこれから先、訪問する可能性が高い国だと思う。ぜひともトライしてみてほしい。