読むだけで強くなれる剣道ブログ

大学まで全国区だった元剣士が剣道を理論的に分析するブログ。剣道の上達法、使える技をご紹介

部活システム崩壊を願う

こちらのブログにお越しの方はほとんどが学生時代、学校内の剣道部に所属されていたと思うが、そもそも、「部活」という仕組み自体が国際的に見たらそれほどスタンダードではないというのをご存知だろうか。

例えば、ヨーロッパなどはほとんど「部活」がなく、地域のクラブチームのような組織でスポーツに親しむ。アメリカや韓国は一部のエリートが学校を代表して部活に所属する、という状況である。

このブログでは、「先生の言うことは絶対ではない」「先生自体が技術や情報を知らない」ということを度々述べているのだが、よく考えてみたらそれは当然のことで、「部活」を通して、そのスポーツの専門家ではない人物が指導をすることにそもそも無理がある。特に剣道のような複雑極まりない上に教科書もないような競技では、「正しい指導」をすることは無理難題であり、だからこそ「名指導者は必ず名選手」となるわけだ。

 「部活」には大きな問題が潜んでいる。

何より、これだけほぼ「国民総部活動」の日本という国のスポーツのレベルがあまりにも低すぎること。活動の量と競技レベルがあまりにも比例していない。バスケはせめてオリンピック出場ぐらいはしないとおかしいし、陸上長距離などはオリンピックのメダルを独占してもおかしくないぐらいだ。野球はアメリカと双璧をなすのが当然だろう。しかし、現実は全くそうではない。そもそも、野球部はなぜあんなに長距離ランニングばかり行っているのか?フィジカルコンタクトがあれほど激しいサッカーやバスケの部員がなぜウェイトトレーニングをしないのか?指導者はバカなのか?何も知らないのか?知ろうとしてないのか?

 

では、剣道は?

世界大会では優勝を逃したのが一回のみで、実力が近づきつつある韓国にも未だ負けたことはない。それだけ見ると例外の競技のように思える。

しかし、それは正しいだろうか。私はそうは思わない。もっと圧倒的でなければならない。韓国にも3−0以上で勝てるぐらいの実力でなければならない。競技人口も歴史による情報の蓄積も圧倒的なものがあるからだ(もっとも、協会全体で「世界大会対策」ができていないというところがそれ以上に大きいと思うが)。

もっとも、私は現場の学校教師を責めているわけではない。国としてのスポーツ教育のあり方がおかしいと言っているのだ。

剣道をしている皆さんはすでにお分かりのように、どのスポーツもしっかり競技力を高めようとしたらそれこそ学校の勉強以上の知識が必要になる。こう言っては失礼かもしれないが、スポーツ競技において必要な知識というのは学校の先生が受け持ちで教えている授業のようなちっぽけなものより遥かに莫大な量なのだ(本当に失礼!)。例えば、「栄養学」「運動生理学」「コンディショニング」「メンタルコントロール」・・・これだけでおそらく学校の授業より深い知識が必要だ。それに加えて剣道のような複雑極まりないスポーツの専門知識を習得するとしたら・・・。

だから、スポーツの指導をする人間というのはやはりプロフェッショナルでなければならない。学校の部活制度ではそれを実現できるはずがない。できるとしたら・・・剣道の場合、ほとんどの剣道部を廃部にして、剣道部は「市内に一校のみ」ぐらいの状態にすることだ。指導はもちろん、剣道に精通した教師のみが行う。

今の部活の数量を維持するとしたら、外部から指導者を連れてくるしかないだろう。学校教師より優れた指導者はいくらでもいるからだ。書くのも馬鹿らしいが、例えば数学の先生に剣道を教えてもらうより、実業団等で活躍している(した)選手に教えてもらうほうが良いに決まっている。

そして、何より馬鹿としか言いようがないのが、国は学校教師に対して「部活の時間」の給料を払っていないという事実だ💩。私は大人になってからこの事実を知ったのだが、これにはさすがに驚愕した。国は”スポーツなんて単なる遊び”と思っているのだろう。スポーツ指導に金を払う価値はないということか?それとも単なるボランティア?このシステムで学校の先生のモチベーションは上がるのか。教える上で多くの知識を蓄え、創意工夫しようと思えるのか。

なので、この国には自らの時間を削って、見返りを求めず、ただただ教え子の成功を願い、部活の指導に情熱を注いでいる素晴らしい教師が数多くいるということだ。そういう人間にこそ、しっかり税金を使う国であってほしい。

ともかく、今の部活のシステムというのはめちゃくちゃだと思う。そして、もし読者の皆様もこの状況がおかしいと思うのであれば、SNSであれブログであれ、何かしら情報発信したほうが良いと思う。この日本という国は「もう無理」というくらいの圧力が無いと何も変わらない、変えようとしない国であるからだ。

(今回は何となく文の構成も起承転結も適当な感じがしますが、あえて思っていることをつらつらと書きました。皆様のご意見もぜひコメント欄に頂けたら幸いです)