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大学まで全国区だった元剣士が剣道を理論的に分析するブログ。剣道の上達法、使える技をご紹介

竹刀のササクレに注意せよ

私はここ数年、一年365日を通して”パ違反”の状態をキープしている。なお、脚やお尻も全てシェービングする。ツルンツルンなのだ。

なぜそうしているのか?

「イクオくん。パ違反にすると、”試合”での感度がぜんぜん違うよ」

数年前、会社の先輩が私にそう語りかけてきた。酒の席でもなければ何かの会話のつながりの中でのセリフではない。「おはよう。イクオくん。パ違反にすると〜」みたいな感じで急に語りかけてきたのだ。

”いきなりそんなことを言ってくるとは、きっといいものに違いない。何事も自分で試さなければ。”

そう思った私は帰宅後、早速シェービングしてみた。最初のシェービングはかなりめんどくさい。ヒゲ用だと詰まるので、眉用で丹念にやってみた。いざ剃ってみると、そのあたりというのはありとあらゆるところに雑草が生えていることに気づく。多摩の袋、その後ろ、そして竹刀そのものにも(根本)。だから、竹刀というのはそのままであればササクレだった状態なのだ。剣道家がササクレた竹刀を使わないように、私生活でも同じような下準備が求められる。

そしてその晩、日課である”一人稽古”に励んでみた。

 

”きっ、きっ、キモチチイイ”

下準備をしっかりしたら一人稽古でも3割増しの気持ちよさになる。やみつきになった。それからというもの、毎日仕事を終えて家に帰るのが楽しくなってきた。

※なお、現在では”露ー書ん”も使っている。パ違反と露ー書んの相性は翼くんと岬くんぐらい良い。(露ー書んに関するこの記事もぜひ)↓

稽古を一新する - 読むだけで強くなれる剣道ブログ

それから数週間後、”試合”の日がやってきた。

これは・・・全然違うぞ!

彼女がそれを触ったり名めたりするたび、その一つ一つの動きをより多くの細胞を使って受け止めているような感じがする。

更に、”突き”に関してはまっったく違う。”伸び”が違うのだ。具体的に言うと、2センチぐらい一突き一突きが伸びているように感じる。グイッ、グイッ、だったのが、グインッ、グインッ、となる。面金までしか届かなかった飛び込み面が面布団にしっかり届いている感触だ。つまり、一本にならなかった打突が一本になる。最高である。

”なんでもっと早くこれに気づかなかったんだ・・・”

ちょっとした後悔を感じた。

 

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ここで、”竹刀(及びその付近)の感触”というものを分析したい。

上記に示したのが、通常の竹刀の図である。

皆さんの竹刀はこのような綺麗さっぱりとした竹刀だろうか。

おそらく、

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このように、無駄な雑草が生い茂っていると思う。(絵が雑すぎる)

この雑草こそ諸悪の根源である。我々の竹刀というものはあらゆる接触に対して敏感に反応する。雑草は・・・それを阻害しているわけだ。

もちろん、この雑草も意味なく生えているわけではないと思う。人間がまだ猿だった頃、我々の祖先は全裸で生活していた。全裸で、時には四つん這いの状態で動く。その状態というのは急所がとても危険だったはずだ。例えば、岩場から岩場へ四つん這いで移動するとき、その部分をぶつけたら・・・。そういうもしもの事態に備えるため、クッション材として雑草が生えているわけだ。しかし現代において、我々はそこまで危険なシュチュエーションに出くわすだろうか。そもそも、風呂以外では必ず服を着ているわけで、もはや雑草の役割は無いに等しい。だから、剃らないメリットは皆無だと思う。

特に竹刀の根本の雑草は害悪極まりなく、最も重要な”突き”のスライドの動きを害しまくるので絶対になくさなければならない。もちろん、多摩の雑草も同じだ。ここに草が生えていたら対戦相手は積極的にここの部分を攻めようとはしない。多摩の裏側も然り。結局、突き詰めたらパ違反にするしかないのである。

さらにもう一つ。脚の雑草も無くしたほうが良い。これは私にとっても盲点だった。

ある日、いつもの日課でそのあたりの雑草を処理していたら、太ももの雑草も何となく気持ち悪く感じてきた。”ここもいってみよう。”これで、体の下半分はツルンツルンになった。そしてある週末、試合の前日に中途半端に生えている雑草をもう一度処理し、試合へと臨んだ。

このときの感覚も素晴らしかった。脚まできれいにすると、体全体で”触感”を感じられるようになる。例えば対戦相手がその脚を私の脚に絡ませてきたとき、女性特有の柔らかい弾力を脚の感覚で受け止めることができる。脚になんてそんな敏感な感覚が宿っているとは思ってもいなかったが、これは真実だ。人間の体というものは凄い。そして、ここでも雑草はやはり雑草なのである。

 

以上のことを実践すれば、試合でも素晴らしい結果をもたらすと思う。いろいろ理屈っぽく書いてきたが、要するに雑草を処理すればよいだけだ。今日にでも、シェービングからの一人稽古はできる。試してみれば私が言っていることが理解できると思う。自身を持っておすすめする。